今回は、最近、インド…
【信澤みなみ】日本に新しい働き方を、「個」が生きる社会を。
今回は、コンサルタントとして、日本に新しい働き方・新しい人材活用のマーケット創出に取り組んでいらっしゃる、信澤みなみさんをインタビューさせていただきました!仕事のお話をされている時と、オフ時の笑顔のギャップが印象的なみなみさん。その素顔に迫ります!
—現在、どんなお仕事をされていますか?
「新しい働く価値観の創出」を目指し、新たなマーケットを創りにいこうと立ち上がったベンチャー企業に創業期から参画し、企業様の経営課題に対して新しい人材活用を通じたソリューションをご提供させて頂く、コンサルタントして従事しています。
—具体的にいうと、どんなことをされてるんですか?
具体的には、「企業様の経営課題に対して、解決に必要な経験・知見を保有したプロフェッショナルワーカーのノウハウを、必要な期間・必要な頻度で活用した新しい実働型課題解決ソリューションの提供」を行っています。個人の強みを活かした新しい働き方・新しい人材活用におけるマーケット創りに挑戦しています。
—新しい働き方・新しい人材活用とは?
社会的背景からお話しすると、少子高齢化における労働力人口の減少や終身雇用の崩壊など、近年、産業構造が変化しつつある日本でも、アメリカに続き新しい働き方が注目されるようになってきています。
そこで私たちが注目しているのが、「突出した経験・知見を保有しているシニアエグゼクティブとミドルプロフェッショナルワーカー」の新しい働き方、そして、その方々の経験・知見を企業様の経営課題解決に活用する新しい人材活用という未来に向けた新しい働く価値観です。
シニアエグゼクティブというのは、今後定年退職されていく50代前半〜60代後半の、まさに高度経済成長期に日本の産業を築いてこられた経験・知見を保有させている団塊世代の方々。ミドルプロフェッショナルというのは、人事、広報、新規事業など各専門領域においてゼロからの立ち上げを行った経験があり、専門的知見・ノウハウをお持ちの30代〜40代の方々です。
そのようなプロフェッショナルワーカーの知見・経験・ノウハウを、ベンチャー企業様・中小企業様の経営課題解決に対しご紹介し、実働型で課題解決支援をさせて頂いています。
—実際に、みなみさんの業務はどんなものがあるんですか?
私はコンサルタントとして、企業の経営者様に向き合わせて頂き、経営課題定義と、課題解決に向けご支援内容のご提案、そしてご支援が開始した後は、課題解決に向け、ご支援内容の調整やフォローに入らせて頂いています。
—ほー!コンサルタントと聞くと、なんだかすごく難しいお仕事のように思います。実際、何が一番難しいと感じていますか?
経営課題の解決をしていくために、常に何が最善策なのか考えご提案していくことは、やはりレベルが高く、大きな責任感や緊張感を感じています。経営者の方がどのような想いで会社経営しているか、どのように成長させていきたいか、どんな課題を持たれているか、そこに対して本当に解決していけるご支援内容はどのようなものか、同じ目線で本気で向き合えるよう、経験が少ないながらにも、課題解決までご支援していきたいという思いで必死です。
—ちなみに、どんな課題が多いんですか?
私は、IT業界の企業様を担当させて頂いているのですが、大きく分けると3つあって、新規事業の立ち上げ、採用人事、広報・マーケティングですね。
—「人生の選択肢を広げる」という意味では、belongは、みなみさんのお仕事と共通する部分があると思うんです。みなみさんは、普段、どんな時にやりがいを感じますか?
2つの観点があって、1つは、元々私自身が社会問題として興味があった領域である、「新しい働き方」の創出に向けたサービスのご提供ができていると企業様のご支援を通じて感じることができる時です。
個々人の強みを一番活かせる企業様の経営課題をご紹介し、組織、場所、時間を選ばず1社でなく複数の会社でご活躍頂く方々が多くいらっしゃるので、まさに、新しい働き方の実現だと感じています。
2つ目は、企業様のご支援に入らせて頂いた結果、事業・組織活性への変化へ繋がった時です。企業様に新しい人材活用の仕方をご提案させて頂くことで、社内リソースや採用では解決できなかった課題を解決することができる。これまでにない人材活用によって、成長企業が増え、日本経済の活性化され、それが世界レベルで展開されていくと思うと勝手にワクワクしています。
—お仕事の話されている時、すごく楽しそうですね!いわゆる人材紹介業とはどの辺が違うのですか?
私たちは、企業様の経営フェーズに応じて出てくる課題に対し、解決に向け必要な期間、必要な頻度でプロフェッショナルの知見、経験をご活用頂けるご支援内容をご提案しています。
近しいサービス形態であるや人材紹介・派遣事業、コンサルティング事業との大きな違いは、「ある課題を解決するために、通常採用できないようなレベルの突出したノウハウを保有したプロフェッショナルワーカーの方々を、雇用せずに必要な期間・必要な頻度のみでご活用頂けるという点」、そして、「アドバイザリーではなく、実働型で課題解決のご支援をすることが可能である」という点です。
まさに、「新しい働き方」と「新しい人材活用による経営課題解決支援」の一歩と感じており、非常にやりがいを感じています。
—みなみさんが何かを選択する際の軸って、何ですか?
何かを選択をする際の軸の1つ目は、選択しようとしている事象や価値観に「心から共感していること」、そしてもう一つは、「その感覚を心から信じることができること」です。純粋に共感できるものはたくさんありますが、最終的に何か選択する際は、心の奥底から「本当にそうだな」と思えることが自分の中ではとても大事で(笑)
それに加えて、その感覚を心から信じることができる、一種の覚悟感やその選択に私が自信を持てることもとても大事です。自分の選んだ道には自分で責任を持っていたいと思っているため、間違えることもきっと多いかもしれませんが、そういう選択をした時は、どのような結果でも真っ直ぐにいれる。その選択から見えた道をポジティブに捉えられると思っています。
働く道での選択においては、今の2つに加えて「社会的意義に繋がっていること」も重要な軸となっています。自分自身が社会に対し価値提供をしていく上で、社会問題を解決できるような領域はとても魅力的だと思っています。社会的価値があるとわかっているだけではなく、意義があると感じ、本当に共感していること。自分自身がやりがいや熱量を持って力を注いでいくために必要な要素だと思っています。
—じゃあ、今のお仕事は、ぴったりですね!多くの人が、自分には何が合うか、どんな仕事に就いたらいいのか迷うと思うんです。みなみさんが、このお仕事に就こうと思ったきっかけは何かあるんですか?
元々を振り返ると、私が高校生の時に、働きマンの父が軽い鬱病になったことを機に、人の生産性や幸福度が最大になる働く環境や生活環境などに興味を持ったことがきっかけです。
私の父はどちらかと言うと、仕事が好きで好きで、そんな自分に自信があって(そう見えていただけかもしれませんが笑)、人生を楽しんでいて、というタイプなのですが、それまで全く知識がなかったので、「こんなに神経が強そうな人でも鬱病になるんだ」と素直に驚きました。
その後そこから快復し、今でもバリバリ仕事をしていますが、その経験を通じて、人が生きている時間の中でかなりの時間を割いている「働く」において、様々な気質要因だけでなく、いかに人が最大限に強みを発揮できる適度なストレス状態や環境に身をおいていくか、組織や人との関係性も含めてその環境づくりをしていくかがとても大事だなと感じていました。
そんな経験から、進学した早稲田大学では、職場におけるストレスと人の生産性の関係とそこに影響する環境要因について勉強していました。学部自体は研究色が強く、大学院まで進学し臨床心理士の道を目指す学生が多く在籍していました。
そんな中、私はと言うと、自分の研究内容や自分が実現したい社会への考えを通じて、仕事を通じてメンタルになった方への価値提供の前段階である、「働く環境を変える」「働き方を変える」ことで、組織や働く人のパフォーマンスや幸福を最大にしていくことを実現していきたいなと考えるようになりました。
そこで就職先として、組織コンサルや人事コンサルに行きたいと考えるようになりました。それが、元々の大きなきっかけでしたね。
—なるほど。説得力ありますね。
日本は、経済大国である一方、職場のストレスから発症する鬱病が大きな原因で自ら命を断っていく人の数が世界トップレベルであるとも言われていることを知り、少子高齢化で労働力人口が減少していると課題視されている中で、働くことを通じてストレスを抱え社会的問題までに発展するという、矛盾や課題感を感じていました。そこから、「働く環境や働き方を変えること」、「個人が活きる働き方」の仕組みをつくっていくことに興味を持ち始めたんです。
—みなみさんのアイデンティティーを形成する要素は何ですか?
いろんな価値観や多様性に触れてきたことですかね。小さい頃からこの人の価値観のこういうところ好きだな、とか自分と違うなとか、一つの輪の中だったとしても、それぞれの個に注目していたような気がします。いろんなタイプがいることが人間らしくて、その中で私はどんな人間なんだろうなんて、広い世界を見て小さな自分を見るように、ずっと考えている子供でした(笑)
今でも人それぞれの魅力や強みを知ることも、そこから吸収させてもらって価値観を広げていくこともとても好きです。そうやって多様性があることが自然に感じる人間になっていったのかなと思います。
—今後の夢を、ぜひとも教えていただけますか?
今の組織を通じてはもちろん、私個人としても、社会意義があること、価値があることを小さくても成し遂げられる人になりたいですね。どのような形でも近い将来、自分自身でも何か一つの価値創出をしていくこと目指したいと思っています。
でも、正直なことを言うと、私の夢って、本当はすごくすごく小さいんです。関わる周りの人を、隣にいる人や家族を、私のエネルギーを通じて元気にしたい、幸せにしたい、それが実は一番の夢です!
—わー!心から同感です!幸せって、自分の最小コミュニティーの中にいる時、最大になると思うんです。
私もそう思います!自分が成長させていきたい人間性や想いを磨き、一つの価値として周囲を元気にできる人になりたいなと思っています!
<信澤みなみ/Minami Nobusawa>
2012年、早稲田大学人間科学部を卒業後、某大手人材紹介会社へ入社。社内ベンチャーカンパニーへ新卒第1期生として配属後、ITベンチャー企業・ミドル規模の企業経営支援に従事する。新人初となる、カンパニー月間MVPを幾度も獲得。2014年4月、株式会社サーキュレーションへ、女性プレーヤー第1号の参画を果たす。
photo by 吁九志